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床矯正

床矯正(矯正治療)

歯の矯正治療といえば、通常は「ワイヤー矯正」が一般的ですが、「床矯正(しょうきょうせい)」と呼ばれる治療法も存在します。一般の方にはあまり馴染みのない矯正法かもしれませんが、特に小児矯正においては非常に重要な役割を果たします。そこで床矯正の特徴、メリット、デメリットについて分かりやすくお伝えします。

床矯正って何?

床矯正は、歯の治療方法の一つで、特殊な装置を使います。この装置には、床のような部分があり、それにはネジやワイヤーが埋め込まれています。通常のワイヤー矯正とは違って、見た目も目的も異なります。

床矯正で何ができるの?

床矯正は、主に顎の幅を広げるのに使われます。例えば、上顎(口の上の部分)が狭いと、歯が正しく並びません。その結果、歯が乱れたり、飛び出たりします。こうした問題を解決するために、床矯正では特別な装置を使って顎の幅を広げるのです。具体的には、「ゆっくり広げる装置」や「急速に広げる装置」があります。また、歯に内部から圧力をかけて、歯を整えることもできます。

床矯正の制約はある?

床矯正にはいくつかの制約があります。この方法は主に顎の幅を調整するために使われるので、歯の微妙な調整には向いていません。また、歯を大幅に移動させることも難しいため、歯を大幅に移動させる必要がある場合、床矯正は適していないことがあります。歯並びの問題が非常にひどい場合、床矯正だけでは問題を解決するのが難しいことがあります。

子ども向けの矯正治療

床矯正は、特に子どもに向けられる矯正治療の一つです。通常、この治療は「412歳」の子どもが対象とされています。この年齢層は、顎の骨が活発に成長する時期であり、顎の骨を効果的に拡大するのに最適です。ただし、一部のケースでは成人も床矯正の候補になることがあります。なぜなら、個々の歯や顎の骨の状態は人それぞれ異なるため、最適な治療法を選ぶためには歯科医師との十分な相談が必要です。

床矯正のメリットとデメリット

床矯正は、矯正治療の手軽な方法として多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。床矯正を選択する際には、これらのメリットとデメリットをしっかりとご理解いただき治療法を選択していただくことが重要になります。

メリット

1お手入れが簡単

床矯正は取り外し可能なため、歯磨きや食事がしやすく、口内清掃が容易です。

2食事がしやすい

床矯正を外せるため、通常通りの食事を楽しむことができます。

3治療に伴う痛みが少ない

床矯正は比較的強い力がかからないため、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないことがあります。

4費用が安い

ワイヤー矯正に比べて費用が低い場合があります。

デメリット

1装着時間を管理が必要

床矯正の装着時間は自己管理が必要で、最低でも1日に8時間以上の装着が必要です。計画通りに装着しないと治療計画に影響が出る可能性があります。

2発音に影響

床矯正をつけていると発音がしにくくなることがあります。

3違和感や異物感

床矯正は装置が複雑で大きいため、違和感や異物感を感じることがあります。ただし、しばらくすれば慣れることができます。

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