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部分矯正
部分矯正は、歯列の一部分にのみ装置を使用する治療方法で、その特徴は以下の通りです。部分矯正は全体矯正に比べて違和感が少なく、通常3ヶ月から10ヶ月で矯正が完了します。また、費用も全体矯正に比べて格段に経済的です。このため、部分矯正はしばしば「プチ矯正」とも称され、特に女性に人気があります。多くの方が、学校や仕事、結婚などのライフイベントに向けて、気になる部分を重点的に矯正を始めることが多いです。
部分矯正の主な2つの方法とその特徴
部分矯正の方法には2つの方法があります。どちらの方法を選ぶかは、個人の症状や好み、生活スタイルに依存します。歯の状態と治療目標に合わせて、歯科医と相談し、最適な選択をすることが大切です。
ブラケットによる部分矯正
ブラケットは金属製の留め具で、歯の表面に取り付けて歯並びを調整します。これは前歯の歯並びを改善したい場合に適しています。通常、全体矯正に比べて歯に取り付けるブラケットの数は少なく、6〜10個程度です。治療が終了した後、リテーナーと呼ばれる保定装置を使って歯の位置を維持します。ブラケットによる治療期間は、おおよそ3〜10ヵ月です。
マウスピースによる部分矯正
マウスピースは、軽度なすきっ歯や歯並びの軽微な不正咬合を修正するために使用されます。治療は、歯の位置を変更するために特別に設計されたマウスピースを使用して進行します。通常、2週間ごとに新しいマウスピースに切り替え、歯の矯正を進めます。この方法は金属アレルギーのある方や、スポーツをしている方、金管楽器を演奏している方に適しています。治療期間は1日20時間以上マウスピースを装着することが必要で、通常は半年から1年程度です。
前歯の部分矯正メリット・デメリット
前歯の部分矯正のメリット
前歯の部分矯正は、全体矯正とは違い、全ての歯に装置を付けないので、歯磨きが楽で、虫歯や歯周炎のリスクが低いです。また、特定の箇所だけを矯正でき、費用も削減できます。治療は通常1年以内で終了し、忙しい人や特別なイベントに備えたい方に適しています。さらに、乱杭歯、叢生(八重歯)、出っ歯、すきっ歯、開咬(オープンバイト)、反対咬合などの症状に有効です。痛みや噛み合わせの変化による不快感も少ないのが魅力です。
前歯の部分矯正のデメリット
前歯の部分矯正は簡便でコストが低いですが、噛み合わせ全体の調整はできません。他の部分に問題がない場合に適しています。また、歯やエナメル質の削り過ぎにより、歯が敏感になる可能性があります。全体矯正より結果が劣ることや、妥協が必要な場面も考えられます。
前歯の部分矯正で改善できる症状
乱杭歯
歯の並びが乱れ、歯が重なる状態で、虫歯や歯周炎のリスクが高まります。
出っ歯
前歯が前に突き出ている状態で、咬合機能に問題があることがあります。
20.2.3.3. 反対咬合
下の歯が上の歯より前に出ている状態で、噛み合わせに問題があります。
すきっ歯
歯と歯の間に隙間があり、生まれつきの要因や生活習慣によって引き起こされます。
開咬(オープンバイト)
奥歯しか正しく噛み合っておらず、前歯が開いている状態で、食事や発音に影響を及ぼすことがあります。